ある病院の外来で順番待ちをしていたところ、2人の看護師が患者さまを乗せたストレッチャーを押してやってきました。看護師たちは、椅子に座っている人たちに「ごめんね、ちょっと通して」「ちょっとどいてね」などと声をかけながら進んできます。ちょうど筆者の前まできたとき、1人の看護師が「ごめんね。狭くて方向転換できなかったから、頭のほうから進んじゃって。もうすぐ着くからね」と、彼女よりは明らかに年上の患者さまに向かって声をかけました。ずいぷんとフランクな、というよりはなれなれしい声かけをするな、敬語を知らないのかしら、と見ていましたが、そのあとのやりとりに驚かされました。診察室までたどり着いた一行のうち、患者さまに声をかけていた看護師が、診察室の中に向かって「お忙しいところ申し訳ありません。先ほどお電話でご連絡致しました3階東です。どうぞよろしくお願い致します」と、中の人に向かって立派な敬語で話しかけたのです。筆者の座っているところからはよく見えませんでしたが、たぶん相手は医師だったのでしょう。
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